共同利用・共同研究拠点

主な共同研究成果

環状ペプチドを基盤とする人工Met アゴニスト/人工HGF

共同研究者

東京大学大学院理学系研究科 菅 裕明 金沢大学がん進展制御研究所 松本邦夫

発表論文

Nature Communications, in press.

著者

Ito K, Sakai K, Suzuki Y, Ozawa N, Hatta T, Natsume T, Matsumoto K, Suga H.

要 旨

細胞増殖因子は組織形成や再生に関与する生理活性タンパク質である。HGF (肝細胞増殖因子)は697 個のアミノ酸からなり、Met 受容体を介して組織の再 生を担っている。本研究では、著者らによって確立されたRaPID 法により、 Met/HGF 受容体に結合する環状ペプチドが取得され、それらMet 結合ペプチド の2 量体化によってMet アゴニスト、すなわち人工HGF の創成が達成された。 得られた人工Met アゴニスト/人工HGF は、細胞増殖促進、細胞遊走促進、管腔 形態形成誘導といった複数の生物活性をHGF タンパク質と同等に発揮した。再 生医療用医薬候補として、組換えHGF の臨床試験が進められている。本研究は 人工の細胞増殖因子創成の普遍的な技術となると考えられる。人工Met アゴニ スト/人工HGF の再生医療用医薬としての応用が期待される。


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人工Met アゴニスト/人工HGF の創成. HGF はMet 受容体を介して 組織再生を促す. 人工Met アゴニスト/人工HGFは小さな環状ペプチ ドでありながらHGF と同等の活性をもっている.