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JCA-KCA Joint Symposium 開催報告
2025年9月27日(土)に、第84回日本癌学会学術総会において、日本癌学会(JCA)と韓国癌学会(KCA)のジョイントシンポジウム「Cancer Research in Asia, from Bench to Bedside」が石川県立音楽堂にて開催されました。共同座長のKCA代表、Sun Young Rha先生と協議し、日韓のがん研究交流を土台に、アジア全体の研究者ネットワーク構築につながる場となるよう、日本・韓国・中国・シンガポール・米国を代表する研究者7名による、基礎から臨床まで幅広いがん研究成果を共有するプログラムを企画しました。本シンポジウムは、金沢大学がん進展制御研究所が主体となる「金沢国際がん生物研究会」および「文部科学省学際領域展開ハブ形成プログラム」との共催として開催し、金沢大学医学系研究科の博士課程大学院生も講義の一環として参加しました。発表では、アジア各国における、胆管がん、胃がん、膵臓がん、肺がんに対する基礎および創薬研究や、臨床試験成績の最新動向が報告され、重要な知見をタイムリーに共有できました。とくに韓国からは、近年アジアで課題となっている”非喫煙者の肺がん”について、疫学・ゲノム解析のアップデートが紹介され、活発な質疑が交わされました。このシンポジウムをきっかけに、日韓、そしてアジアのがん研究者の交流の輪がさらに広がっていくことを期待しています。
報告:腫瘍遺伝学研究分野 教授 大島 正伸






