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がん研EEP2024 無事終了しました!

 

がん研EEP2024開催報告

2024年8月8日

 

  このたび、金沢大学がん進展制御研究所とナノ生命科学研究所が共同で、高校生を対象とした「がん研究早期体験プログラム(がん研EEP:Early Exposure Program)」(令和6年8月2~7日)を開催しました。本プログラムは、研究所所属の研究者から直接実験指導を受ける「研究体験編」、研究者のキャリアパスや研究紹介からなる「授業編」から構成され、今回で3回目の開催となりました。

 

 今年度は、北陸地域の高校を中心に全国から115名の参加希望をいただきました。受入れ人数を大きく上回る人気で、その中から地域性(学校別)や希望するテーマとのマッチングを基に、46名(内1名欠席)の生徒を受入れることとしました。できるだけ高学年の生徒を優先しましたので、残念ながら選考に漏れた生徒さんには、来年度以降の参加をお願いしました。プログラムの当日、研究体験編の参加者は、3~6人のグループに分かれ、各研究室で研究者さながらの実験に取り組みました。高校では学べない最先端の研究現場を体験し、参加者の皆さんの楽しそうな雰囲気が感じられました。「授業編」には31名(内2名欠席)が参加し、第一部として「研究者のキャリアデザイン~こうして私は研究者になった~」(平田英周教授、大島浩子准教授、佐藤華江特任准教授)、第二部として「生命の仕組みを解く『脳研究はおもしろい』」(医学系・河﨑洋志教授)と題したセミナーが行われました。休憩時間には講師の先生方との交流の時間が設けられ、高校生からは数多くの質問が寄せられるなど、大変盛り上がりました。また、本プログラムを通して、異なる高校の生徒同士が仲良くなっている様子も窺えました。これをきっかけに参加者同士で仲間を増やしてもらい、将来、研究ネットワークを作るようになれば、素晴らしいことだと感じ入りました。

 

   今年度は能登半島地震復興支援として、能登半島地域在住の高校生に対する配慮(交通・移動の支援等)、能登で運営しているタクシー会社への配車依頼、全参加者へ能登地域産のお菓子(メルヘン日進堂)を提供等を行いました。また、金沢大学附属特別支援学校の生徒さん達が心を込めて作ったクッキーも提供され、大変喜ばれました。

 

 本プログラムを運営するうえで、ご寄附をいただいた方、高校の先生方、保護者の方々の継続的なご支援に感謝し、今後も高校生が将来がんの克服に貢献する人材へと育つことを応援する人材育成プロジェクトを実施して参りたいと存じます。

 

 今後ともご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

がん研EEP実行委員長  平尾 敦

金沢大学がん進展制御研究所/ナノ生命科学研究所・教授

 

 

 

 

 

 

 

▶金沢大学ホームページ:がん研EEP2024を実施 高校生が最先端の研究現場へ – 金沢大学 (kanazawa-u.ac.jp)