がんは、2人に1人が患い、3人に1人の死因となる、人類最大の脅威です。人類は古代よりこの深刻な病気に立ち向かってきました。しかし、なぜ、正常な細胞ががん化するのか、がん細胞を殺すにはどうすればよいのか、まだまだわからないことばかりです。今後も多くの若い優秀な人材がこの研究に参加して、難題に取り組まなければ、がんの研究を発展させ、未来の医療を切り拓くことはできません。
金沢大学がん進展制御研究所では、令和4年より、高校生を対象とした「がん研究早期体験プログラム(がん研究 Early Exposure Program:がん研EEP)」を実施しています。高校生に実際の研究の現場に足を運んでもらい、現役の研究者から研究内容やその意義に関する説明を受け、実験を見学・体験することを通して、がん研究に興味を持ってもらうプロジェクトです。本事業では、高校生が、アカデミア・医療・産業界において活躍する研究者を志し、将来、がんの克服に貢献する人材へと育つことを応援します。その他、本研究所では、若手人材に関わる教育・研究活動を通して未来のがん研究者の育成に取り組んでいます。
がん研EEP2022 研究体験実習風景
この度、本研究所では、未来の研究者を育てることを目的に、広く皆様からのご寄附を受け入れるための基金を設置いたしました。本事業は、基礎研究を広めるため、そして将来の研究者を育むための長期的視野に立った活動です。一度で終わりではなく、継続性がとても重要になります。数年で結果がでるのではなく、10年、20年後に成果となって表れるような活動です。こうした息の長い活動だからこそ、大学のみで完結するのではなく、広く多くの方から寄附を募り、進めていきたいと思っています。2人に1人が患う「がん」は他人事ではありません。がんの研究もここ数十年で大きく発展していますが、それは、研究者あってこその発展なのです。そのような研究者の卵を育てるこのプログラムを、皆様に支えていただきながら進められますと幸甚に存じます。未来を見つめ、皆様とともに進めたい、そう願っています。
ご寄附にあたり、寄附者様には、使途として(1)がん研EEPの運営経費、(2)研究環境整備費、(3)いずれでも可、から選択いただきます。それぞれの詳細は以下をご覧ください。いずれも、本学基金規程を遵守し、適正に使わせていただきます。
以上、本基金へのご支援を賜りますよう 心よりお願い申し上げます。
個人は3,000円より、法人・団体等は10,000円より承っております。
下記リンクよりお申し込みください。
下記事務局にお問い合わせください。振込用紙を送付いたします。
高校生対象とする研究体験およびセミナー実施のための経費です。具体的には、実験経費(消耗品等)、通信費、Web配信費、広報費、印刷費、文具・書籍費、事務担当者人件費・謝金、外部講師への謝金、旅費・宿泊費、保険代金、白衣購入費、クリーニング費など、事業の実施に必要な諸経費を含みます。
金沢大学がん進展制御研究所内での研究活動に使用するための解析機器およびその運用のための経費です。EEPを含め、広く若手研究者育成やがん研究の発展のための経費とご理解ください。
*がん研EEP報告書の送付および、セミナー参加をご希望の方は、下記事務局(問合せ先)にメールにてお申し込みください。希望者多数などの諸事情で当該年にはご希望に添えない場合もございますが、次回開催時に対応いたします。
*高額寄附者(30万円以上)の方には、お礼状贈呈の他、別途ご相談させていただきます。
ご寄附に対しては、所得税法、法人税法による税制上の優遇措置が受けられます。
個人が特定の機関に寄附をした時は、「寄附金控除」として所得金額から差し引くことができます。確定申告を行うことで、所得税が還付されます。
(計算式)
その年に支出した特定寄附金の合計額-2,000円=寄附控除額
手続き等、詳しくはお住まいの地域の税務署へお問い合わせください。国税庁作成のパンフレットで調べることもできます。
石川県内在住者の寄附は、石川県や県内市町村の個人住民税の控除を受けることができます。詳しくは、石川県のホームページをご覧ください。
※その他の地域にお住まいの方へ:自治体が本学を条例指定の対象にしているかどうかは,直接自治体の税務担当課にお尋ねください。
本基金に対する寄附金は、支払った全額を損金算入することができます。
〒920-1192 石川県金沢市角間町
金沢大学がん進展制御研究所
がん研アウトリーチ担当
TEL:076-264-6702
kucri-cf@adm.kanazawa-u.ac.jp