准教授
衣斐 寛倫
Ebi, Hiromichi
本研究ユニットは,臨床的知見から得られる問題点とシグナル伝達解析の手法を融合することにより,有効な分子標的治療がない腫瘍に対し、新たな治療戦略を開発することを目的としている。特に、KRAS、BRAF 変異腫瘍は、難治性がんの多くにおいて認められ、MAPK シグナルを活性化する。しかし、変異タンパクの抑制は、細胞内のMAPK シグナルを維持するよう、様々なフィードバック機構を惹起するため、分子標的治療に抵抗性を示す。本ユニットでは、MAPK シグナル抑制が惹起するフィードバック機構の制御による新規個別化治療戦略の確立を目指す。
KRAS変異肺がんにおける上皮間葉移行に応じた個別化治療