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International Symposium on Tumor Biology and Interdisciplinary Sciences in Kanazawa 2024を開催しました(11月6日)

 

 令和6年11月6日、金沢大学ナノ生命科学研究所4F大会議室にてInternational Symposium on Tumor Biology and Interdisciplinary Sciences in Kanazawa 2024(主催:金沢大学がん進展制御研究所、金沢国際がん生物学研究会 共催:金沢大学ナノ生命科学研究所、金沢大学新学術創成研究機構、次世代北信がんプロ、学際領域展開ハブ形成プログラム:東北大学加齢医学研究所、大阪大学微生物病研究所、慶應義塾大学先端生命科学研究所)を開催いたしました。今年度は海外から2名、国内から4名の演者をお招きし、当研究所からの3名を加えた合計9名によるシンポジウムとなりました。

 Fernando Calvo 博士(Institute of Biomedicine and Biotechnology of Cantabria, Spain)からはがん関連線維芽細胞によるがん促進性微小環境の形成に関するご講演を、Sophie Acton 博士(University College London, UK)からは免疫応答におけるリンパ節リモデリングの分子機構に関するご講演を頂きました。また北嶋 俊輔 博士(公益財団法人がん研究会)からはcGAS/STING経路を標的とした肺がん治療戦略に関するご講演を、大熊 敦史 博士(日立製作所)からは新規CAR-T細胞療法の開発に関するご講演を、鈴木 絢子 博士(東京大学)からは空間的オミックス解析に基づく肺がん進展の分子生物学的考察に関するご講演を、衣斐 寛倫 博士(愛知県がんセンター)からは肺がん治療におけるKRAS阻害剤耐性の分子機構に関するご講演をそれぞれ頂戴いたしました。また当研究所からは岡本 一男 教授、磯崎 英子 教授、平田 英周 の3名が、それぞれの研究室における最新の知見に関して講演を行いました。当日は研究所内外の教職員・大学院生等約100名が参加し、丸1日にわたって活発なディスカッションが行われました。また本会終了後には海外・国内招待演者、シンポジウム座長および当研究所教授による懇親会も開催され、今後の研究と研究者間での更なる交流の発展に関して、大変有意義な意見交換が行われました。

 平成13年に設立された金沢国際がん生物学研究会による本シンポジウムの開催は、国内外の様々な研究者・研究所との交流を深め、最新の知見を共有するという観点から非常に大きな役割を果たして参りました。来年度以降も引き続き国内外において各分野の第一線で活躍する研究者をお招きし、本シンポジウムの開催を通じて日本のがん研究の更なる発展に貢献して参りたいと考えております。

 

報告:腫瘍細胞生物学研究分野 教授 平田 英周